「ジブンのドラマをデザインする」

神田女学園中学校高等学校が在校生や受験生に送るメッセージの一つは、「ジブンのドラマをデザインする」というものである。カタカナが多くて、何を伝えたいのかイメージがわかない…というお話も頂くので、少し補足をすれば、学内で使っている「ジブン」とは、「自分自身を客観的に見た時」を表すときに表記している。すなわち「自分自身」を超えた存在として表すときの「ジブン」を意味している。

他にもカタカナを使う表記のときは、意味よりも「音」として感じてもらい、その文章の意味を自由にイメージしてほしいと考えているからでもある。例えば、本校では「英語」と「エイゴ」の使い分けをしている。これも「英語」は従来型の英語指導を示しているが、「エイゴ」での表記の中には、現在のような英語指導を超えて、英語で伝える力・英語で考える力・英語で表現する力などを表している。他にも「リュウガク」や「ホウカゴ」など、カタカナで表記したものは、「従来の考え方を超えたものを指す」と理解していただくと良いかもしれない。

それゆえ、ここでの「ジブン」とは、自分自身を超えたもの、すなわち「将来の自分」をイメージしてほしいという願いを込めている。現在の自分を超えた存在=未来の自分のことである。学校での教育的意義の一つに、その生徒の未来を示すことであるとすれば、「ジブン」がどのような存在なのかを共に考え、示していく必要がある。

その「ジブン」に対する「ドラマ」とは、これから自分がを演じていくこと、すなわち「人生」を示すものと考えていただければご理解いただけると思う。特に本校のような女子教育校では、女性の人生がいかに豊かで幸せに満ちていて、それでいて非常に多くの選択肢があることを示す責務があると感じている。女性ならではの分野や選択肢が多くあり、その「ドラマ」の中で自分の適性を見抜いて選択をしていく必要があるだろう。もちろん、結婚や出産など、新たな幸せの道を選ぶために、そのタイミングや周囲の環境、人間関係なども大きな選択をする場面が多く存在している。そのような「人生」は、まさに「ドラマ」のようであり、自分で「ジブン」の人生を選択する思考力と行動力を身に付けることが、「ジブンのドラマ」を幸せなエンンデイングに導くことになるのである。

中高の女子教育では、自信をもって「ジブン」の人生の選択できるような知識と教養、技能や思考力、行動力を養うことが求められているのであろう。本校では「ジブンのドラマ」を選択できるように、知識と教養と品格を身に付けてほしいという願いを込めて、このメッセージを送っている。

そして、その「ジブンのドラマ」を「デザイン」することは、どのような事なのか?、そのために何が具体的に求められているのか?それを次回で紹介したい。

②へ続く…。

 

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