リベラルアーツ教育とは

リベラルアーツとは、「人が持つ必要がある技芸(実践的な知識・学問)の基本」としてみなされた「自由七科」(文法学・修辞学・論理学の3学および算術・幾何・天文学・音楽の4科)のことである。現代では、人文・社会・自然科学の教科を横断的に学ぶ教育のことを意味している。リベラルアーツを学ぶことは、「教科学問の枠」を超えることにつながり、それゆえ「学問の制約から人間の技芸を自由にする学び」と捉えられている。

神田女学園では、リベラルアーツを「教科の枠を超えた学び」と定義し、教科横断型の学びを考えるために必要な知識と教養として、教科の学習や学校生活に取り入れている。また、「教科を超えた学び」は「実社会とのつながり」が重要と考え、「社会の最適解」を探究するテーマ学習や生徒主体の活動に生かしている。

リベラルアーツの核をなす3学(文法学・修辞学・論理学)を習得するために、必要不可欠な「言語運用能力」を本校の特色でもある「トリリンガル教育」(母語+英語+第二外国語)として取り入れ、本人が持っている「言葉」を適切に扱い、相手への理解や自分の考えを正しくわかりやすく伝えることにも力を入れている。

そして、学習者(生徒・教員)が、リベラルアーツを理解し学ぶための「哲学」(自由七科の上位学問)を学習者の「品格ある個人」への成長に見据え、授業内で行う「哲学的対話」や学校生活内で「主体的な活動」を通じて、学ぶようにしている。

神田女学園のリベラルアーツ教育とは、「教科の枠を超え、社会の最適解を探究する学び」と定義付け、そのために「言語運用能力」を身につけ、多様性の理解を図りつつ、圧倒的な基礎学力の向上とともに「深い知識と広い教養を備えた品格ある個人」という学習者像を目指す学びである。