本校の「ダブル・ディプロマ・プログラム(以下DDP)」は、EU圏の「アイルランド共和国」で行っている。本校のDDPの特徴は、現地で学ぶことを重視しているため「現地型DDP」と呼ばれている。今後、DDPの希望者が増えれば、現地型と国内型の比較が始まり、ご家庭の希望に合ったプログラムが選ばれていくことだろう。
本校が、「現地型DDP」として、最初のスタートに選んだのは、EU圏内である。一般的には、安全な環境を提供できるオセアニアか、海外大学進学を想定し北米になるのであろうが、あえてEU圏を選んだのは、単なる「英語を学ぶ」という枠組みを超えて、「本物のグローバル世界」に触れてほしいという想いに他ならない。アイルランドにある学校は、ほとんどがリベラルアーツの学びで、しかも自国の生徒にむけて熱心に行っている。それがゆえ、「英語を学ぶ」だけの留学生もほとんどおらず、「英語で学ぶ」意欲の高い生徒が集まってくる。加えて、EU圏内で英語を学ぶには、イギリスかアイルランドがメインとなる。そうであるとすれば、様々な言語背景を持つ生徒が留学に来る環境ということになる。
本校の生徒は、母語が日本語であるため、アイルランドで出会う留学生のほとんどが、「母語が異なる生徒」であろう。従って自然に、「異なる母語同士が英語を介して理解しあう」という本物のグローバル環境を経験することができる数少ない環境なのである。それゆえに、アイルランドでのDDPは最適な環境である。実際に、現在参加している本校の生徒は、「英語で学ぶ」だけでなく、友人の母語であるスペイン語、興味を持ったロシア語など多言語を話せるようになっている。「英語を学ぶ」環境だけでは、多言語に触れる機会はなっただろう。
しかし、アイルランドDDPでは、英語で学ぶだけでなく、リベラルアーツな教育がゆえ、主体的な思考力や行動力が求められる。このレベルまで求めることになると、高校生だと少々大変なようにも思われる。もちろん、他には代えがたい大きな経験と非常に高い教育成果を得ることができるが、ハードルの高さに戸惑いはあると思われる。
そこで、DDPのパイオニア校として、意欲のある生徒には広い選択肢も必要と考え、「英語を学ぶDDP」も準備している。もちろん、英語で学ぶので一定の学力は必要だが、女子生徒であることや、まずは英語の向上を目指したいモチベーションを大切にして、安全で安心な環境の中で、英語を抜群に伸ばせる「ニュージーランド」でも、DDPを開始している。こちらは、本校の姉妹校でもあり、女子校でもあるため、英語力を伸ばしつつ、現地の修了資格を得ることができるので、モチベーションがあれば参加できるDDPである。
本当のグローバル環境で、リベラルアーツを通じて「英語で学びたい」生徒は「アイルランドDDP」で、英語のコミュニケーションを高めながら、現地の修了資格を得たい生徒は、「ニュージーランドDDP」を選択することができる。目的や環境に応じて選べることで、生徒たちの将来の選択の幅が格段に広がったと考えている。
そうすると、EU圏内でのDDP、そしてオセアニアでのDDPとなれば、もちろん『北米でのDDP』への期待もあるはずである。北米でのDDP…。ぜひ、ご期待いただきたい。次回に、詳細をお知らせしたい。
⑤に続く…
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