次世代のキャリア・カウンセリング

近年、生徒の進路選択に向けて、「高大接続」の重要性が言われる中、本校では長年にわたり、「医療・看護系ガイダンス」を行っている。一般的に、進路ガイダンスや大学授業などの名称で行われるキャリア・カウンセリングは、大学の紹介だったり、出張授業だったりと、生徒の可能性を広げる機会は少ないように感じていた。しかし、本校では、東京医療保健大学から先生をお招きし、年に数回、ワークショップを行っている。しかも、その時だけでなく、高1から複数年にわたり、キャリア・カウンセリングを兼ねている。

例えば、高1なら「医療人を目指す上での心構え」、高2では「命を見つめる」「医療を志す理由」「医療専門用語の解説」、そして高3では、より実践的な内容を含めて、「真の医療人に必要な姿勢」「医療人としての覚悟」などである。もちろん、それを示すことを求められるゆえ、「医学部・看護学部での面接作法」などもだ。

ここでの意識付けが、学習への強い動機付けともなり、これまでに千葉大学看護学部(国立)のほか、北里大学、順天堂大学など数々の看護系大学への合格を果たしてきている。そして、2020年度入試では、上智大学看護学科への合格も果たすまでに、このガイダンスは意味を持つようになってきた。

『第1志望に受かることができました。先生の看護ガイダンスを受けさせて頂いたおかげです。先生が真剣に私の話を聞いて下さり、向き合ってくださったことがとても嬉しかったです。将来は自分の語学力を利用して、訪日外国人患者の精神面でのケアに携わる看護師を目指します。先生から学んだ事を大学に進学後も心にとめ、勉学に励んでいきます。神田女学園の看護ガイダンスで、先生と出会えたことは、私の将来にとって大きな一歩になりました。先生には感謝の気持ちでいっぱいです。お世話になりました、ありがとうございました。』(抜粋)

このように、キャリア・カウンセリングでは、大学が求めている力を知ること、そのために自分の伸ばすべき力を知ることが必要であり、そのマッチングをする機会の一つが「高大接続」ではなかろうか。大学全体でなくとも、研究室単位でも、教授単位でも、本物の最先端の学問に触れることで、本当にモチベーションの高い生徒が育つのである。

昨今の入試改革において、入試の仕組みに目が行きがちだが、主体的に学び、自己実現を果たすためには、本物の声を聴き、本当の自分を見つける、そのための「高大接続」が次世代のキャリア・カウンセリングになると考えている。

 

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