ダブル・ディプロマ・プログラムとは? ⑤

本校は、「ダブル・ディプロマ・プログラム(DDP)」を有する学校として、多くの方に認知いただいている。海外事情に詳しい見識者の方より、「アイルランドでの実施は理解できるが、海外大学進学をイメージすれば、北米は欠かせないのでは…?」という声も頂いている。確かに、DDPは学びの可能性を広げるだけでなく、将来の進路選択も広げることができるプログラムだ。

そうだとすれば、北米でのDDPが求められるのも当然であろう。DDPの可能性に気が付き、導入に向けて検討を進めた5年ほど前には、DDPの受け入れを検討する現地の学校が少なく、各国の大学入試状況によって制約があるのも事実だった。その中でもアイルランドでは、2年間で高校科目を履修できることでDDP開始が可能となったともいえる。

だが、ここにきて、海外の高校から本校のDDPに関する問い合わせが増えてきている。特に日本からの留学生を受け入れる土壌が整っている学校からは問い合わせが多くある。その中の一つが、「カナダ」である。東京の私学にも2校ほど学内で行うDDPがあり、国内とカナダの両方を学び単位を履修するのは、一般的になっていくのかもしれない。本校も同じような国内型のスタイルで開講することは可能だが、「現地型DDP」を目指しているので、現地での受け入れ校を探していたところ、先方より教育提携の話をいただくことになり、次年度から開講する予定である。

カナダのDDP提携校は、理系に強い授業を多数有している。海外=語学というイメージではあるが、「海外の高校で最先端の理系を学びたい」というニーズに応えることができるし、理系を目指す多くの学生は、海外大学との共同研究や英語で研究発表を行うともいう。それであれば、高校から海外で理系を学べば、大きなアドバンテージになるであろう。本校が次年度から開始する「メデイカルテクノロジークラス」(高度医療社会を想定して、真の国際医療人を目指す学びをするクラス)の留学先や共同研究としても最適な環境になるであろう。「海外で理系を学ぶ…」という新しい教育のスタイルを構築できるかもしれない。

さらに、9月より、「アメリカ合衆国でのDDP」も可能となった。詳細は、引き続き先方と検討を重ねていくことになるが、国内のオンラインと現地での学びをミックスしたDDPの開講が可能となる。この社会情勢を受けて、オンラインでの学びが広がっていくことを想定すれば、DDPもオンラインで現地の学びをする時代も来るであろう。現地校で2年間学ぶことも、現地校で1年間+国内で1年間の学び方でも、国内=オンラインで2年間学ぶことも可能になった。ミックス型は、経済的な負担も少なく、もちろんアメリカのハイスクール卒業資格が得られるので大きな魅力になるだろう。このDDPの話も先方の学校より、本校を指定いただき進めていくことになった。DDP導入の先進校として、内外ともに高い注目をいただいていると感じている。

しかも、現地の学校は、「ダイレクトアドミッション」制度を持っている。これは、なんと現地校の卒業資格があれば、SAT(アメリカの大学能力評価試験)を受験しなくても、各種の証明書だけで、全米の上位大学へ進学できることができるという。アメリカの大学進学を目指す生徒にとっては、非常に大きなアドバンテージになるだろう。もちろん、国内の大学には圧倒的優位になるのは言うまでもない。

DDPは、単なるプログラムや資格取得の枠を超えて、現代の教育を変える可能性を秘めているのかもしれない…。

 

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