休校措置に入って、約2週間ほど経過したが、学校の在り方に限らず、社会全体の仕組みが、大きな変革を求められているように感じている。想像以上に、国内の感染者は増加の一途をたどり、軽症者や症状が出ていない人でも、急に重篤になる可能性もあるといわれ、より一層の対策を講じる必要を感じている。
その意味では、賛否はあるものの、今回の一斉休校には大きな意義があったように感じている。感染拡大防止の意義では、中高生には発症が少ないといわれているが、ウイルスを拡散する可能性もあるし、何よりもこれだけ社会全体が危機感を持っている中で、制服で通学させることは、生徒たちにも不安や負荷がかかることだろう。
そして、もう一つの意義として、現状では4月までの休校措置といわれているが、今後休校が長期化した場合、どのような対応ができるのか?を真剣に検討する契機となったことだ。今回のような件がなかったとしても、オンラインでの授業やサポートは時代の流れとともに加速していたはずだ。ICTを活用しての授業やサポートは、5年後には一般化したはずである。その気配として、今年度入試における通信制を選択した生徒の増加や生徒たちは「デジタルネイティブ世代」と言われているように、ICTを活用しての生活に慣れている。情報の収集だけでなく、資料作成やプレゼンなども、ほとんどがICTを用いての環境になっている。
その中で、授業だけが対面式や講義式であり続けることができるのであろうか?
神田女学園では、3学期の定期試験の日程が休校期間中に含まれている。今回のことをチャンスと考えて、オンラインでの定期試験実施や課題の配信、提出を試みることにした。教員からは、公平性の観点に不安があるという声も聞かれるが、今までの成果を課題として提出してもらうのであれば、むしろ継続的に学習をしてきた生徒の評価ができるため、プラスの側面も高いと考えている。オンライン化が進めば、授業の受け方だけでなく、評価の算出も変わるのかもしれない。
果たして、どのような結果が出てくるのか?次回、ご紹介したい。
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