2021年度 DDP(ダブル・ディプロマ・プログラム)参加生の近況

本校(神田女学園中学校高等学校)では、国内でも屈指の現地型DDP(ダブル・ディプロマ・プログラム)を開講している。コンセプトや詳細は、本校HPや前述の記事をご一読いただくとして、ここでは2021年度DDP生の近況を少しお伝えしたい。それは、この社会不安の中にあって、「ジブン」の夢をかなえるために、実に11名もの参加があったからだ。

DDP参加生には、中学部からの内部進学の生徒だけでなく、4月から高校部に入学した生徒も含まれる。コロナ渦の受験を経験して入学をした年度であるため、多くの受験生は十分な情報や学校選択の機会がないままに、進学する高校を選んだことになる。そのような中でも、DDPに参加するということは、本人が入学前から、このプログラムの魅力や理念への高い理解があり、ご家族も十分なサポートを示していたことであろう。

そして、DDPは9月から始まるため、7月から始まるマッチングを進めるためには、わずか3か月間でエリアと学校を選び、経済的な準備を整え、英語力と2年間現地で生活する「覚悟と適応能力」を高めて出発するのである…。

英語力の方は、本校での万全のサポートで対応が可能であるし、そもそもDDP参加希望生のレベルは高いので、さほど心配はしていない。本校のネイティブチームが、現地の授業で困らないようなモチベーションとスキルを与えれば十分に通用する。また、出発に向けて相当なサポートを行う体制が整っている。

しかし、それよりもDDP参加生に求められるのは「覚悟と適応能力」である…。

初めての場所で、いきなり留学生として授業に入る。友人も知人も、生活習慣も異なる中で、過ごしていくわけである。大人でも不安になる環境であるが、それを乗り越え、しかも各学校が求める修了すべき単位やレベルまで学習を続けなければならない。単なる語学研修や中長期留学とは、学習に臨む姿勢も意識も、求められるハードルも格段に高いことになる。それを覚悟のうえで、参加するのであるから、相当な信念を持たなければならない。本校が「現地型DDPの先進校(現地の学校に通って現地校の卒業または修了資格を得る)」であるとの高いご評価をいただいているとしても、実際に修了・卒業した生徒は「アイルランドでの1名のみ」であり、昨年度がコロナ渦で渡航できなかったので、今年の11名が実質の第Ⅰ期生になる。

それに、社会情勢を踏まえて、海外へ渡航するわけであるので、例年より一層の不安感はあったことであろう。そんな中でも、11名も参加していただけるのであるから、このプログラムに非常に高い期待感と価値を見出していただいていると考えている。

さらに、今年度の11名は、「アイルランド4名」「カナダ6名」「アメリカ1名」である。アイルランドも第Ⅰ期生が通学した学校だけでなく、本校の取組みに賛同していただいた別の学校に行く生徒もいる。加えて、カナダでは、当初の教育連携校ではなく、オンタリオ州教育省に全面的にバックアップをしていただくことができ、3つの学校に「キャリア(学びたい分野と到達目標)別」に分散してリュウガクしているのである!アメリカのDDPでも、Webでの参加をベースに受講を進めており、こちらも「国内初のWebMix型リュウガク」となっている。

人数だけでなく、エリアも学校も、学び方も多様となり、相当な期待を感じている…。今年度のDDP生たちが戻ってきたときには、相当な成果を残すに違いない…。以前の記事でも述べさせていただいた通り、留学のスタイルも概念も変えることになるかもしれない…。

 

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