「オンライン授業」への対応 ②

私学では、休校に伴うオンライン授業を取り入れている学校が、かなり増えているが、その対応レベルには差があるといわざるを得ない。一言に「オンライン授業」と言っても、課題を送信しているだけの場合や撮りためた動画を配信しているなど、どちらかといえば「オンデマンド」的な対応が目立つような気がしている。オンラインの良さは、生徒にとって、まるで目の前で授業が展開されているような事であり、つながりを感じられる展開であり、できれば双方向でのやり取りができることである。

課題の配信だけで、「オンライン授業」というのは論外であるが、「オンデマンド授業」での対応には、多少の疑問が残る。それは、市販の動画には、相当な授業への工夫が凝らされ、豊富な資料や動画などを用いて、中には目の覚めるような授業展開が数多くみられる。そのような市販の動画を見ていると、わざわざ学校の先生が撮りなおして、それを配信する必要があるのだろうか?ということである。確かに、生徒にとっては見慣れた先生が授業をしている方が安心感はあるのであろうが、このような時だからこそ、異なったアプローチで授業を受けたほうが印象に残るし、質の高い「オンデマンド授業」が受けられるチャンスではなかろうか。

また、「オンライン授業」でも、通常の授業と同じ時間割で、しかも6コマを配信している学校もあると聞く。確かに、授業進度や到達レベルを考えれば必要な事であろうが、教室にいる6コマとはかなり違っているはずである。本当に生徒の学力向上や集中力、理解力を促すためにしているのであろうか?教室であれば、友人の様子を観察したり、先生のちょっとした雑談や動きなどで気もほぐれ、中には休み時間に友人と話すことをモチベーションにして、6コマを乗り切れるだろう。しかし、「オンライン授業」では、気を抜く場面も少なく、ずっと画面を見ているのである。相当な疲労感や集中力不足になるだろう。まして、TEDプレゼンのような画面前での授業展開スキルが備わっている先生ばかりではないのである…。

これから求められる「オンライン授業」とはどのようなスタイルであろうか?学習の遅れが…と心配する話も聞くが、そもそも学習に前向きな生徒は「オンライン授業」のコマ数の問題ではないはずである。むしろ工夫して学び取れる。そこまでではない生徒の場合は、画面の前に6コマも縛られるのは難しいであろう…。

生徒にとって必要なオンラインでの学びは、どこにあるのか?それを考えて、神田女学園では「次世代のオンライン授業」をイメージし展開してきた。本校のHPでも紹介しているが、次回、そのコンセプトについて紹介したい。

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