一斉休校の余波 ④

感染拡大のピークが見え、2週間ごとに社会状況を見直し、徐々に社会生活の復旧にシフトし始めたようにも感じるが、学校現場では、いまだ休校解除の予測がつかない状況である。一部の学校では、先んじてゴールデンウイーク明けに登校再開と入学式や始業式等の開催を告知しているようであるが、東京都内の学校は、まだまだ厳しい状況だと考えている。逆に、1学期中を全てオンライン授業で…、無期限の休校措置で…という判断をされた学校もあるが、休校期間が長期化し、オンラインのみでの対応とすれば、教員の負荷も高まることになるだろう。特に、通常登校での授業と同じように、6時間分もオンラインで授業を行うとすれば、生徒や教員の双方に相当な負担だと思う。まして、在宅での配信となれば…。

神田女学園では、5月中を自宅学習期間とすることにした。5月前半は連休もあるため、4月中に配信した課題や前学年の復習の期間として、基礎学力をつけてもらうことにした。5月2週目からステップを設けて、生徒の取り組みや教員の対応レベルに応じてオンラインでの対応を行うようにする予定だ。1日3コマまでの「オンライン授業」と午後の時間帯を使っての「探究学習」を準備している。「オンライン」での授業は、教員のスキルやマインドセットが4月中にできたことで、「LIVEでの授業(録画動画の配信でなく、その時に授業を展開する)」と「動画の視聴や授業内容の解説」をし、その後オンラインでの質疑を行うという「双方向授業」のいずれかをお願いしている。4月中のトライアル授業でも、生徒の評判は上々で、対面式の授業と変わらない理解度や練習量を確保できたようである。生徒自身も自宅の好きな場所で受けられるので、むしろ学習に集中できるようであった。今後、このようなスタイルが一般化すると、「登校する学校の意義」というのを問われる時代が来るのかもしれない。(登校する学校の意義については、以前の記事を参照)午後の「探究学習」では、教員の自由な発想から課題を出していただき、生徒が楽しみながら受講してもらえるテーマをお願いしている。例えば、「手作りマスクコンテスト」「動画とシンクロするラジオ体操」「廃材で作る自宅のジオラマ」「オリジナルの漢字創作」…など。たぶん、課題が多くて手が付けられない…という生徒も出るであろうが、「考えるだけ」でも十分に探究的な学びになるはずである。

そして、ゴールデンウイーク明けの5月2週目からは、さらに自宅学習への意識や取り組みを高める工夫を行う予定である。それは、長期間にわたる自宅待機では、「独り」であることへの焦燥感が生じるからである。「一人であっても、独りにさせない」というコンセプトで、生徒たちに学びを提供し続けることが、「オンラインでの学び」だと考えている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です