次世代の「高大連携」とは?②

現在、本校(神田女学園中学校高等学校)には、多数の「高大教育連携」のお申し出をいただいている。「英語教育を中心とした多言語教育で、実社会の最適解を探究する学び」を行い、そのために「教科の枠を超えた学び」(リベラルアーツ教育)を具体化していることで、本校で学んだ生徒たちへの期待値が、多くの大学からご評価をいただいているのであろう。おかげさまで、2021年度中には、「高大教育提携校」が10校となり、今後も増加できる環境にあるといえる。

しかし、本校の高大教育連携は、単なる「指定校の関係」ではない。相互の教育内容を補完しあい、生徒や学生にとって幅広い学びの選択肢を提供し、納得のいくキャリアを身に付けてもらうことが目標だからだ。そのため、国内でも著名な大学さまからのお申し出もお断りさせていただいたケースもある。一方で、本校の教育理念やビジョンと親和性の高い大学とは、首都圏での知名度やキャンパスの場所に関わらず、積極的に連携を結ぶようにしている。ここには、「次世代の教育」を真摯に考え、そのために「相互に協力する意志」を共有しているからに他ならない。

まずは、相互訪問やお互いの教育を知るところから連携が始まるだろう…。大学のアドミッションによる「学校説明」や「特徴ある授業」を講義いただいたり、本校生徒が「オープンキャンパス」に参加するなど、「進学先」としての相互連携からスタートになるだろう。しかし、次のステージでは「高大教育連携」であるので、「協働研究」に進むことになる。本校で取り組んでいる探究型の学びの1つの「解を検証」したり、大学のゼミ等で取り組んでいる内容を、中高生とともに実践したり、エビデンス作りに協力したり、本校の「メディカルテクノロジークラス」に代表されるような理系の協働研究を進めることになるであろう。中高生の探究学習には、「具体的な事象や実証」が必要だし、大学の研究では、仮説に基づいた「検証や証拠」が必要になるからである。

このような相互の「協働研究」が進む段階では、「進学先」だけでなく「進路先」、すなわち「自分のキャリアをどのように形成していくのか…」という真の学問に取り組むことになり、もちろん高大連携校に進学するのが望ましいが、お互いにより高みを目指す、「真の協働研究者」になって、お互いの可能性を高めあうことにつながるだろう。

そして、国内ではほとんど例がないが、「次世代の高大教育連携」の1つのスタイルとして、「単位の相互交換」ができるようになるかもしれない。これはアメリカなどの欧米諸国では一般的であるが、国内ではいまだ十分ではないと聞いている。例えば、本校で学んでいる「第二外国語」の履修を単位取得として認めてもらえれば、大学でより多くの学びの時間ができるし、場合によっては別の第二外国語にチャレンジできる機会を得るかもしれない。実際、本校で学んだ第二外国語の力を持っていると「大学の授業が簡単すぎる…」という話も聞いている。中高時代から、「ゼミ生」「研究生」として参加することができれば、最長で10年程度も学ぶことができる。これは、理系の研究には必要な時代が来るかもしれない。すでに、大学附属校では、同様なことに取り組んでいるとは聞いているが、附属の大学に進学することが前提となり、どうしてもクリティカルな発想や他の大学や研究室とのつながりに制限がかかってしまうものでもある…。本校のような「フリー」な学校が行うからこそ、「次世代の高大教育連携」のスタイルができるのである…。

実は、本校の高大教育連携校は、首都圏よりも全国に多い…、その理由は、次回に譲りたい。

 

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