なぜ、「女子にこそ」、理系教育なのか? ②

5年後とも、10年後ともいわれている「高度医療社会」の到来。まさに、現在の中高生が社会に出る時代であり、同時にAIとの協働社会が本格的に始まる時代であろう。その時代では、現在とは違った能力や技能が医療現場で求められることだろう。「メデイカルテクノロジークラス」(MTC)と名付けたこのクラスでは、「真の医療人」になることを目指し、圧倒的な学力だけでなく、人が人として忘れてはいけない倫理観や正義感、使命感などを身につけてもらいたいというメッセージを込めている。

「医療従事者」として必要な基礎知識を学ぶために、医学部や看護学部等への進学は必須である。それゆえ、圧倒的な学力を身につける必要はある。もちろん、そのための学習は十分に行い、希望する学部への進学には万全のサポートを行う。基礎学力から応用力、発展的な学力まで身につける特別なカリキュラムを組むクラスとなる。しかし、従来の中高での医学部や看護学部への進学へのサポートは、ここまでの役割になってしまっている印象を持っている。確かに学ぶべきことが多く、時間数が足りないのかもしれない。それゆえ、「真の医療人」を目指すための「教養や倫理観」までは、手が回らなかったのかもしれない。数年前の受験記事で、医学部を受験する動機は「最難関だから…」という話を耳にしたことがある。最難関への挑戦は、受験の目標としては良いだろう。自分の知識を限りなく高めて、高倍率を勝ち抜いていくことは本人にとって大きな誇りとなるはずである。

しかし時代は変わり、医療現場では「高い知識や技能」だけでは対応が難しくなってきていると聞く。そこでは、知識を活用し、起こりうるリスクや可能性を推測し、倫理観や使命感に基づき、時には「あきらめる勇気」も求められる判断が必要だと聞く。職業倫理だけでなく、幅の広い判断が求められるといわれている。そのような適切な行動をするためには、知識や経験だけでなく、自らの意思で判断できる広い教養が求められているといわれている。このような「判断力」を身につけることができるのは、成長期にあり、様々なことに興味や関心を持ち、自分なりの倫理観や正義感、価値観を形成できる中高時代が適切ではなかろうか。MTCでは、圧倒的基礎学力とともに幅広いキャリア教育、使命感にあふれた本物の医療従事者との対話、最前線の現場や最先端の技術などの学びを通じて、「真の医療人」を目指す環境を整えている。

また、「医療従事者」とは、医師や看護師だけではないことは周知の事実である。高度医療社会やAIとの協働社会では、医療機器を適切に扱える人も、あるいはそれを作り出し修理する人も医療従事者として重要な役目を担っている。最近の社会情勢を述べるまでもなく、日々の生活に欠かせなくなったドラッグストアやそれを支える人も、これからは「医療従事者」といっても良いのかもしれない。もちろん、医療にかかわる研究を行い未知なる分野を見つけ出す研究者も「医療従事者」といえるだろう。このように、高度医療社会においては、「医療従事者」として、幅広い分野で活躍する人が求められてくる。医学部や看護学部への進学だけでなく、私たちの日々の生活の中に、「医療従事者」はあふれているのである。

そのうえで、10年後には「エイゴ」が当たり前の社会になる。その時に、深い知識と広い教養を有し、倫理観や正義感、使命感にあふれ、さらに「語学に堪能」である医師や看護師、薬剤師、医療技師、研究者など医療に従事する者になることは、いかがであろうか?「国際的な医療従事者」といっても良いかもしれない。これこそが、MTCで目指す「真の医療人」であり、本当に次世代で求められる人材である。そして、その教育を行えるのが、神田女学園中学校高等学校の「メデイカルテクノロジークラス」である。

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