小さいときに夢見た「なりたい職業」や「憧れの職業」に就くことができる人は、どのくらいいるのであろうか?「天職」という言葉があるように、就業した仕事の中で自分自身を高め、それを大切にしながら生計を立て、経験を積んで知識と技能を磨き、誇りをもって勤めていくことになるのであろう…。
しかし、中高生から自分が望むような職業に就ける人は、ましてやそれで生計を立てることができるようになる人は少ない…ということを示すことは、10代にして「ジブン」の可能性を狭めることになってしまうだろう。結局、自分が意図していない職業に就いたとしても、職種の分野では希望に近い区分になっていることが多いし、そもそも苦手やできないことを仕事に選ぶことは稀であろうから、多くの人は自分にあった職業に就くことができるのであろう。だからこそ、学校教育では、「どうすれば、希望の職種に就けるのか?」「そのために必要なことは何か?」ということを示し、夢の実現のために知識や技能を高めるチャンスを与えることが大切だと思う。特に、専門的な分野では高い志と強い意志を持たせて、学ばせていくことが肝要である。
それゆえ、本校では「ジブンのドラマ(=人生)をデザイン(=選択)」できるような知識と技能、そして教養と品格・行動規範を身に付けさせ、自信をもって「ジブンだけの生き方」をしてほしいと願い、幅広く「ドラマがデザイン」できるようなコース制をとっている。特に、高度な専門知識が必要な分野であれば、具体的な道筋を示し、それをサポートする体制を整えている。それが「国際教養コース」と「高度教養コース」である。
「国際教養コース」では、DDPで現地校を卒業したいという志を叶えるための体制を整え、現地校卒業とまではいわなくても、中長期にわたる留学で「本物のセカイ」を見たいという希望を叶えるプログラムも用意している。次世代では、「留学できる…」ということだけではなく、「リュウガクして現地で何をしたのか…」が問われることになるであろう。そこまでプログラムに落とし込んでいるのが、本校の「国際教養コース」である。また、「高度教養コース」では、来たるべき高度医療社会を想定し、高い知識と技能だけでなく、倫理観や行動規範、価値観や職業観までも「ジブン」自身に問い、「真の医療人」へと成長して、夢をかなえて欲しいと願っている。しかも本校の学びを通じて、言語も堪能な「真の国際医療人」を目指すことができる。もちろん、言語教育に強い本校であるがゆえ、マルチリンガルが当たり前の「ホンモノ」のグローバル世界で通用できる、第二外国語を2つ学ぶクラスもある…。
このように、小さいときに夢見た「憧れの職業」へと導くことができるような具体的な制度は、次世代の教育には必要であろう。ひと昔前の「大学進学コース」や「特別進学コース」など、抽象的なコース設定で、しかも大学に合格すること、ましてやその数を競うようなコース・クラス設定は、意味を持たなくなるであろう…。生徒自身に、明確な目標や意志があるのであれば、それを示し導くのが「次世代の教育力」だと考えている。
すでに本校では、「ジブンのドラマをデザインする」ことから、「ジブンでドラマをデザインできる」ようにへ成長できる環境が整い始めている…。
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