本校(神田女学園中学校高等学校)では、高校からの入学生の募集、いわゆる「高校入試」を行っている。中高一貫校としてのイメージも強いが、定員の半数を高校からの入学生に割り当てている。そこには、本校の「社会的使命」に基づいている理念があるのだが、その前に、ここ数年で大きく変わってきている「高校入試への意識変化」について、紹介したい。
以前は、私立の高校といえば、公立高校のすべり止め=併願校であり、高校募集をしている附属校以外は、ほとんど第一志望で入学してくる生徒はいなかった。特に平均的な公立高校の併願校となれば、受験生も中学校の先生も、「受かるところなら、私学はどこでも…」というのが、志望校選定のスタンスであり、受験生側だけでなく、私学側にも、少なからず、この意識はあった。だからであろうか…。外部で開催される説明会では、公立の併願校としてのポジションを得ている共学校に希望者が集まり、教育内容よりも「合格の基準」や「特待レベル」、場合によっては「複数回参加すると加点…」なんていう、まことしやかな噂まであり、私立中学受験向けの説明会とは様相を異にしていた。
特に、本校は「女子教育校」であるので、そもそも公立の共学校の併願として選択する機会も少ないし、大学附属でもなく、ましてや難関進学校でもないので、ご縁をいただける受験生は構造的に少なかった…。しかしながら、ここ3年間では、平均約130名の入学者が続き、第一志望での入学率も80%を超えている…。
なぜ、ここまでの意識変化が起こり、志望者が多くなってきたのであろうか…。本校だけではなく、私学全体の傾向でもあるといわれている。もちろん、助成金等での補助により、私学を選択しやすくなったのも一要因ではあるが、それでも入学者が増加している学校と、あまり変化のない学校がる…。
このような市場の意識変化に関して、学内で分析した雑感を、次回にお伝えしたい。
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