神田女学園は、「女子校」ではなく、「女子教育校」であると明言している。これには、本校が130年に渡り「女子」を教育する社会的使命を負った学校であるという意味を込めるとともに、次世代の「女子教育」を行うというメッセージを込めさせていただいた。それゆえ、女性の枠にとらわれずに、「個人」としての成長を願う教育理念やプログラムを多く取り入れている。この違いをご理解いただけるように、あえて「ジョシ」という表記を用いているのである。本校で「ジョシ」と表記するときは、「女性という特性を有した品格ある個人」を意味しているのである。
しかし、本校が「次世代の女子教育」を目指し続けるのは、やはり現代の社会構造の中においては「女性の役割」を強く求めるような教育が、散見できるからに他ならない。例えば、リーダーは男子、重いものは男子で掃除は女子…などである。もちろん性差を踏まえて、それぞれの特性を生かした役割を担うのは必要だが、ステレオタイプ的に役割を決める時代からの変化を求めてもよい時期に来ていると感じている。共学や別学のいずれかの優位性という意味ではなく、性差を踏まえて「個人」に対して行い教育の方が、本当にその生徒一人一人の成長に寄与すると考えている。
それゆえ、別学である本校では、単純な「女子校」ではなく「女子教育」とし、さらに「女子」の枠を超えて、「品格ある個人」への成長を求める教育を行っている。きっと旧来の「女子教育」を超えた先には、「個人としての能力をどのように伸ばしていくのか?」「個人としての資質や能力を高めるためには?」など「コンピテンシー教育」に目が向く時代になるであろう。そのような時代が来れば、本校で取り組んでいる教育が意味を持つようになるし、本校で学んだ生徒たちが活躍できるようになれると考えている。
いずれにしても、本校の生徒には、「品格ある個人」としての意思と行動力、すなわち主体性をもって何事にも臨んでほしいと強く願い教育活動をお願いしている。「女性」の人生には非常に多くの選択肢があると思う。また選択するときにあきらめる場面もあると聞く。「ジョシ」だからこそ妥協せずに、自分の将来に「夢」を持ちながら学び続けてほしいと願っている。
自らの考えで主体的に判断し、行動できる品格ある個人。それが本校の目指す生徒であり、そのような個人の特徴を有している本校の生徒を「ジョシ」と呼んでいる。「ジョシ」だからこそ挑戦してほしいし、「ジョシ」だからこそ見えない壁を超える知性と勇気を備えて欲しい。
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