次世代の「高大連携」とは?③

本校の「高大教育連携」は、首都圏の大学よりも首都圏以外の大学との協定が多い…。本校は、都内の中心地にあるので、一見すると不思議な感じもするが、「本物の教育」そして「次世代の学びの環境」を本気で考えた時、首都圏以外との大学との協定は不可欠である。むしろ、都内にあるからこそ、「地の利」を生かす時代に入ったと考えている。

それは、1つはキャンパスの問題である。首都圏のキャンパスはビルや分散化が進んでいて、大学生活というのを実感できる環境が少なくなってきている。海外大学への憧れの中に、「広大なキャンパスで学びたい」というのも大きな要素である。それを求めていくとすれば、海外の大学へ進学するのがよいのだが、昨今の社会府不安や経済的な負担、帰国後の国内での就業などを考えると、いきなり海外大学への進学は難しいと思う。それゆえ、首都圏以外の大学に目を向けて、似たような環境を求めるのも良いと考えている。もちろん、都内でも大きなキャンパスを持っている大学は多数あるが、同レベルの教育を求めるためには高倍率を勝ち抜く努力や経済力が必要以上に求められる。そのために(広大なキャンパスを持つ首都圏の高倍率の大学へ進学するために)、かけがえのない高校生活を塗りつぶすことに意味を持つ時代は過ぎ去った気がしている。

次に、教育に対する姿勢も首都圏以外の大学の方が真摯である。もちろん、一個人の感想でしかないが、首都圏のように入学対象となる生徒数が一定数いると、どうしても真の教育を追求する気概が組織全体として、徐々に低下してしまうかもしれない。これを防ぐためにも、「入学定員の厳格化」が行われたのかもしれない。逆に考えれば、首都圏以外の大学には、志の高い生徒に入学を希望してもらえるように、自助努力が働く環境があるともいえる。全入時代と言われ、首都圏以外の大学では淘汰が進み、本物の大学だけが残りつつあるのかもしれない。だからであろうか…、本校にオファーいただく大学は、いずれも教育に対して本気で取り組み、非常に良い環境を創り上げているところばかりである。

最後に、本校と在校生が首都圏に住んでいることも大きな要素でもある。ある大学さまによると首都圏、特に「東京からの求人」は非常に多数来るそうである。しかし、地元の学生は東京へ行くことを躊躇し、非常に良い条件でも、なかなかエントリーしないそうである。仮に首都圏から、その大学で学んでいるとすれば…。就職時は地元=首都圏に戻れるわけだし、首都圏の大学からでは、なかなかチャンスが無いような企業にも就職できることができるであろう。

 

容易に海外で学ぶことや進学することを望む時代になっている…。海外へ行くには経済的にも学力的にも相当なものが求められる。それに近い各種の環境を国内で得ることができ、しかも就職時も優位に働くとすれば、これは「次世代の進学」の形になるかもしれない。それゆえ、「本物の教育環境」「学生に対しての真摯な姿勢」「卒業時の就職チャンスの拡大」だけでなく、グローバル時代だからこそ「国内を知る4年間」というのは、非常に大きなキャリアにあるであろう…。そのような「次世代の学びの環境」を想定して「高大教育連携」を首都圏以外の大学さまと進めているのである。

 

ちなみに、このような取り組みが認知された時代には、「首都圏の生徒は日本全国に進学するチャンス」ができ、「日本全国から中高時代は首都圏で学ばせたい保護者のニーズ」に応えることができる…。地域にとらわれない「新しい中高受験時代」のきっかけになるかもしれない…。

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