なぜ、「女子にこそ」、理系教育なのか? ①

2030年までには、さまざまな分野で大きな社会変革が起こると、多くの学者が予測をしている。それは、IT関係の変化だったり、今回の出来事に端を発するような価値観の変化だったりするのかもしれない。その社会変革の一つに、「AIとの協働社会」は避けられないことだろう。すでに始まっているAIを機械として活用するのではなく、「AIと一緒に働く」という社会が現実になることである。それが10年後までに現実になるとすれば、現在の中高生は、まさにそのような時代に社会に出ることになる。その時に求められる能力、すなわち「次世代の能力」には何が必要なのであろうか?その時に求められる能力を身につけることが、学校教育の使命であると感じている。

そのような時代に備えて、さまざまな能力が必要となるだろう。しかし、学校教育で全てを学ばせることは難しい…。それゆえ、以前のように「1人が全ての能力を身につける」のを求めるのではなく、1人1人がそれぞれの能力を伸ばしていくことが、より必要な時代になると考えている。もちろん、学校教育においても同様のことが言える。それぞれの学校には、生徒の能力を伸ばす得意な分野がある。難関大学への進学するための圧倒的知識の集約や身体能力を限りなく発揮させていく活動に特化することなどは、その代表例であろう。

本校の得意とする分野で、選択した教育は「言語運用能力」の向上である。英語力の向上だけでなく、自分の考えを組み立て伝えるために「母語の運用能力」を高めることを重視した教育である。そこに、社会に出たときのアドバンテージとなる「第二外国語教育」を付けたし、卒業時には多言語を扱える人材になってほしいと願い「トリリンガル教育」と称して言語活動に重視した教育を行っている。おかげさまで、多くの方にご支持をいただけるようになってきた。しかし、「多言語の運用能力」でさえも10年後には、物足りなくなるであろう。その時に選択する教育は何が良いのであろうか?

その一つとして、将来必ず訪れる「高度医療社会」に対応できる能力はどうであろうか?この分野は、まさに「AIとの協働社会」となるはずである。医学部への合格や医者になるという枠を超えて、「医療現場で活躍できる能力」を身につけることは、ますます求められるであろう。いわゆる「真の医療人」になることを目指し、圧倒的な学力だけでなく、人が人として忘れてはいけない「倫理観」や「正義感」、そして「使命感」などを身につけてもらうことである。

これこそが、次世代の女性に活躍が求められる分野になるのではなかろうか。医学部や看護学部への合格を目指すだけでなく、その後に続く医療現場で、高い倫理観を身につけ、使命感と正義感を胸に秘め、行動力にあふれた「真の医療人」になってほしいと願っている。だからこそ、「ジョシ」には理系教育が必要なのである。

それを、具現化した神田女学園の「メデイカルテクノロジークラス」…。次回に概要を紹介したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です