「オンライン授業」への対応 ③

自宅学習期間中に、神田女学園で取り組んできた「オンライン授業」は、3つのフェーズに合わせて展開してきた。これは、「生徒がオンライン授業に慣れること」「教員がオンライン授業のスキルと高めること」そして、「本校オリジナルの対応を完成させていくこと」などを設定して、段階的に積み重ねていくことを戦略としたからである。現在、改めて振返ってみると、教員のスキルや対応力は格段に向上し、生徒や保護者の評判や満足も高く、かつ本校オリジナルの「オンライン授業のスタイル」を創り上げることができた。どのようなフェーズで対応してきたのかを、少しご紹介したい。

まず、フェーズ1として、生徒との「連絡や課題の配信」などを中心として、オンラインでの対応を始めた。ご家庭によって、通信環境や使用できる時間帯などに差がでるであろうから、フェーズ1の間で、ご家庭に協力をいただき、オンライン授業開始に備えてもらうようにした。この期間で、本校の全ご家庭がWiFiの開設や学習環境の整備をしていただき、在校生全員と「オンライン授業」ができる環境を整えることができた。「オンライン授業」を開始するための最初のハードルをクリアできたことは本当に心強いし、在校生や保護者だけでなく、本校の対応が広くご評価いただけた要因であったと考えている。

フェーズ2では、課題の配信だけでなく質問を受け付けたり、「画面を通じて授業を行う=LIVE授業」を展開させていただいた。市販の課題を配信したり、授業動画を配信したりするだけでなく、本校のオンライン授業のコンセプトである『一人でいても独りにさせない』を実行するために、常に生徒との接点を持つように心がけたゆえの工夫であった。その成果は、「オンライン授業への参加率」や「課題の提出率」、登校再開後の「学習の定着率」にも見て取ることができた。「オンライン授業」のデメリットの一つとして、「生徒の学習状況が見えない」ということが言われているが、生徒が登校すれば、いかに期待してオンライン授業に参加していたのかどうかが、わかるものである。しかも、フェース2では「課題等確認期間」と称して、評価の指針になるような課題提出やオンラインでの試験などを行わせていただいた。長期化する自宅学習期間でも、スモールステップは必要な事である。学んだことをまとめてアウトプットし、評価されることは学習のモチベーションにつながるはずである。

あわせて、このフェーズ2では、午後の時間帯に「探究学習(実技教科)」の学びも入れることができた。授業を受ける「単なる学習」だけでなく、家で過ごす時間を興味深く過ごしてもらいたいと考え、様々な工夫を行った。この「探究学習」で、身近なところにも「学びの要素」が多分にあることに気が付いた生徒が多数いると聞いている。登校再開後に、さらに深く学びたい気持ちや目標設定、明確な将来像を描いた生徒も多数出ていると聞いている。「本来の学び」「次世代の教育」とは、このような事なのかもしれない。

そして、フェース3では、さらに踏み込んだ対応を取らせていただいた。次回に紹介したい。

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