中学入試 トレンドの変化 ②

大学附属校は、近年の入試改革と相まって非常に高い人気を維持している。特に高校入試では、私学を第一志望にする生徒のほとんどが附属校といっても良いくらいの人気ぶりだ。しかも、高大連携で、非常にアカデミックな学びができる環境だから、明確な学びの目的を持って選択する生徒にとっては、この上ない学習環境であろう。その一方で、特に中学受験では、附属校にこだわらない、あるいは附属校を避けて学校選択をするご家庭が多いのは、なぜだろうか?

その理由の一つは、附属校を選択すると、必然的にその大学が持っている学部から進学先を選択し、場合によっては、職業の選択にもつながってくる。中学受験の早い段階から、職業選択ができる環境であれば迷うことはないのだろうが、10年後も先のことなので、なかなか難しいのは想像できる。中学受験までさせて…と考えるのは、親心だろう。しかも、最近では、大学名だけでなく、本人の能力や期待可能性による職業選択の傾向が強い。早い段階から、大学の学びに触れることができるのは良いが、逆に本人の可能性を狭める恐れも捨てきれない。

では、附属校で他の大学を…と考えるかもしれないが、在校生の多くは系列の大学に進学するだろうし、そうでない場合でも大学受験を目指すとなると相当に本人の努力が求められる。そもそも通塾したり、受験のためだけの授業を求めると附属校の意味が薄れてくる。もちろん、国公立を目指すのであれば、附属校の意味が半減してしまう。

子供の可能性を伸ばして、なおかつ本人の高い志望を目指していく。その上で、次世代に求められる学びをする学校。この条件を満たしている学校が求められている。そのような学びを提供できている附属校だけが人気を集めているのである。附属校を選ばないご家庭は、このリスクを知ってるがゆえ、我が子にあう学校を選択しているのである。

では、中学受験の次のトレンドは、どこにあるのだろうか?もしかすると、それが次の10年のトレンドになるかもしれない。

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